Profile
押川憧子
東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。
現在、同大学大学院研究生として在籍。
2023年に左手の局所性ジストニアの診断を受け、 リトレーニングを続けながら右手での演奏活動を行っている。
2025年、第3回ウィトゲンシュタイン記念 左手のピアノ国際コンクール・セミプロフェッショナル部門で優勝。
同年、日本テレビ「真相報道バンキシャ!」にて コンクールへの挑戦の様子が放映された。
これまでに、松村英臣、山本光世、青柳晋、吉田友昭の各氏に師事。
現在、浜野与志男、智内威雄、ヘンリ・ジークフリードソンの各氏に師事。
Concert
2026年2月2日(月)
18:30 開演
福岡市民ホール 中ホール
2,500円(全自由席)
チケットのお申し込みは、下記URLにて承ります。
よろしくお願いいたします。
Lesson
現在、お問合せにて対応しております。
メッセージ
大学4年の夏、左手に違和感を覚え、「局所性ジストニア」と診断されました。
思うように弾けなくなり、音楽の道が閉ざされたように感じました。
けれどもその期間が、音楽の意味をもう一度見つめ直すきっかけとなりました。
「なぜ音楽をするのか」「自分にとって音楽とは何か」を、 改めて真正面から考える時間でもありました。
先生方や、同じ症状を抱える演奏家の方との出会いに支えられ、 再びピアノに向き合う決心をしました。
そのとき、スクリャービンの《左手のための小品 Op.9》に取り組んでみたことで、 久しぶりに音を奏でる喜びを強く感じました。
片手で弾くという新しい演奏スタイルは、 両手で弾いていた頃とはまったく違う感覚があります。
片手で音を紡ぐからこそ、音と向き合う密度が高まり、 音楽の本質的な自由さを実感しています。
音楽は、私にとって切っても切り離せない存在です。
片手で演奏を続ける経験そのものが、 「音楽とは何か」という問いに新しい視点を与えてくれています。
これからも、一音一音に心を込めて、 音楽の力を信じながら歩んでいきます。